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オヤジのうんちく

クラッチ弱説は本当か・・・!?

ポルシェのクラッチが弱くて高けりゃ、オヤジは今ごろ左うちわ?
厳しい残暑もようやく過ぎて、ドライブが楽しい秋がやってきました。
みなさんは愛車をバリバリ走らせてまっか?
やっぱりスポーツカーで飛ばすのは、スカッとして気持ちええもんやね。
もちろん捕まらん程度、事故せん程度に、安全な範囲で運転してくれたまえよ!!ところで、クルマを飛ばすと、どうしても負担がかかってくるのがクラッチ。

ウチもポルシェを専門にやりだして13年になるけど、ポルシェを初めて買おうとしているお客さんに
必ず尋ねられるのは、 「ポルシェってクラッチが長持ちしないんでしょ?」  

「クラッチの修理って、20?30万円くらいかかるらしいですね?」
などなど、クラッチに関する心配事ばかり。最近発行された書籍でも、
「ポルシェはクラッチが弱くてオーバーホールに金がかかる」などと書かれているが、

なんでこんなガセネタがまかり通っているのか、ワシは理解に苦しむ。

クラッチの修理がしょっちゅうあって、そんなにお金がもらえるなら、ワシなんかとっくにGT?かGT?の新車でも買って、
「左うちわ」で乗り回してるやろね。ん? そりゃ危ないってか? 
というワケで、今回はポルシェのクラッチについてお話ししよう。

ポルシェのクラッチははっきり言って丈夫です!
まず、結論から言って、ポルシェのクラッチは平均で約5年、約5万キロは壊れへん。
もちろん常に荒っぽく乗っていれば、もう少し寿命は縮まるし、年式によっても多少差はあるが、
普通の運転ならこれくらいは大丈夫やろね。

パワーがあることを考えれば、国産車と比べても、さして遜色はないと思う。
1970年、911のエンジンは2.2リットルにスケールアップしたが、このときクラッチ板のサイズは215ミリから225ミリになり、当然プレッシャープレートも強化された。

踏み込みはやや重くなったけど、強度はグッと増したため、このクラッチは86年のカレラ3.2リットルモデルまで使用された優れものだった。

プレッシャープレートも、最初は鉄だったのがアルミに、さらに再び鉄に変わったが、強度は鬼のように強くて、普通に使えば、まず永久に交換は不要やろね。要するに、ポルシェのクラッチは丈夫なのでア?ル!

ポルシェのクラッチトラブルあれこれ
決して頻発するわけやないけど、ポルシェのクラッチトラブルの例もお話しておこう。
これまで何百台ものポルシェを見てきたが、車が動かなくなるほどクラッチが滑ってしまったのは、ほんの数えるほど。

しかも、全部ターボモデルやった。聞けば、「人に貸したあと、戻ってきたらこの有様で…」とのこと。
おそらくポルシェに慣れていない人が、ギアをローに入れたつもりが3速に入ってたりして、強烈な半クラッチでスタートしたりしたんやろね。

ほんでもって、ターボはパワーがあるから3速でも4速でも発進してしまうねんな。
そんなことを繰り返せば、さすがにどんなクラッチでも壊れますです、ハイ。

あんまり人に貸さないほうがいいでしょうな、ポルシェというクルマは。
次に78年のターボ、87年の3.2リットルモデルからは、「ラバーセンターダンパー付きのクラッチ」が採用されている。

つまりクラッチをつなぐ瞬間のショックを、ゴムの部品でやわらげているわけだが、このクラッチは、クラッチ板が滑り出す前にそのゴムが破損してしまうことがある。

このあたりが、ポルシェのクラッチが弱いというウワサの一因になってるのかな? 
それでも、すぐに壊れるもんではないんやけどね。

クラッチの切れが悪くなり、バックに入れるときギヤーが「ガリッ!」と鳴ったり、発進時やシフトチェンジの時にギヤーが入りにくくなったりすることがある。

これは、クラッチの調整不良、クラッチ内部の摺動部のオイル切れなどが原因となっておる。
こうした症状は、ミッションの不調と間違えやすいので要注意。
異常のないミッションをオーバーホールされて無駄金を使わないように、専門店できちんと診断してもらわないとあかんね。

アイドリングスタート?いやいや楽しく乗りましょう!
さてさて、クラッチを痛めない乗り方をすれば、またさらに寿命を伸ばすことができるのは言うまでもない。

書籍によっては、アイドリングスタートを心掛けるようになんて書いてあるが、78年式以降のヘルパースプリング付きのクラッチはミートが難しく、パワーのあるターボ以外でアイドリングスタートに

こだわり続けると、神経がヘトヘトに磨り減ってしまう. でも、そんなに神経質にならなくても、
普通の乗り方であれば、前述したように最低でも5年、5万キロは壊れへんから、ご安心を。

せっかくポルシェという素晴らしいスポーツカーに乗るんやから、クラッチを気にして毎日アイドリングスタートなんてやってると、逆にストレスが溜まってしまって、体にもよくない。

やっぱり、スポーツカーは、思いっ切り飛ばして楽しみましょう! 
修理代に関しては、このホームページのメンテナンスのコーナーを参考にしてくだされ。

決して高過ぎることはありませんぞ。 
それでは次回をお楽しみに!

1999/10/4UP

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